日本には二十四の美しい季節が巡ります。身近な景観の中の豊かな表情を捉えました。(地上撮影の事例)
★【春分の候】若布(わかめ)が、SONY「α cafe」のトップページに選定されました。 (2022/04/18~2022/4/25)
★「立冬の候」(霧の朝)が、SONY「α cafe」のトップページに選定されました。(2021/12/28~2022/1/3)
【立夏の候】矢川緑地・立川
【穀雨の候】たんぽぽ・タケノコ
【清明の候】桜(稲城市・三沢川)
【春分の候】若布(わかめ)三春
【啓蟄の候】日の出と菜の花・二十四節季
【雨水(うすい)の候】梅・二十四節季
【大雪の候】雪吊りと山茶花(町田・薬師池公園)
【小雪の候】小野路宿(町田市)
【立冬の候】霧の朝
【霜降の候】富士山(西湖周辺の秋)
【寒露の候】夕暮れとススキ・府中郷土の森ほか
【秋分の候】猫の散歩と彼岸花
【白露の候】萩・桔梗・柘榴
【処暑の候】驟雨と満月
【立秋の候】
【大暑の候】満月・山百合とひまわり
【小暑の候】蓮とカワセミ(町田市・薬師池公園)
【夏至の候】天文台とホタル(三鷹・稲城)
【芒種の候】田植え(川崎市・麻生区)
【小満の候】高幡不動尊の紫陽花(東京都日野市)
-
【立夏の候】矢川緑地・立川
「夏の立つがゆへ也」。日差しに夏の気配が感じられる季節です。 矢川緑地保全地域は、JR南武線西国立駅から徒歩約10分、矢川の流れと周辺に広がる湿地と雑木林からなる里山です。矢川は立川段丘崖の崖下から湧き出す湧水を集めて流れる幅2mほどの小さな流れですが、ミクリやヤナギモなどの湿生植物が生育し、カルガモやコサギなどの野鳥が集まってきます。セキレイの巣を見つけました。さて、ひな鳥は何羽いるのでしょう。 -
【穀雨の候】たんぽぽ・タケノコ
「雨が百種の穀物を生じさせる時期」、藤や牡丹も花盛りですが、畑の周りを歩いてみました。 -
【清明の候】桜(稲城市・三沢川)
「すべてのものが清らかで明るい時期」。すべてのものから春の息吹を感じます。この時期はやはり桜が主役。稲城市の三沢川では、ソメイヨシノの花街道だけでなく、穴澤神社近くでは山桜や枝垂桜も楽しめます。 -
【春分の候】若布(わかめ)三春
春分を迎えると、「暑さ寒さも彼岸まで」というように過ごしやすい穏やかな日が続きます。 明るい日差しを浴びて、柔らかなワカメを採ってきた船が帰ってきました。網から外してひと茹でしたあとは、穏やかな風に任せてゆ~らゆら。 -
【啓蟄の候】日の出と菜の花・二十四節季
春の3番目にあたる節気「啓蟄」、日の出が早くなってきました。日差しで大地が暖まり、冬ごもりから目覚めた虫が顔を出す頃。菜の花は「菜」の花であり「食べられる花」。蜂も一生懸命に蜜を探して大忙しです。 -
【雨水(うすい)の候】梅・二十四節季
雪から、みぞれ・雨へと変わり、降り積もった雪や池の氷が溶けだす頃。冷たいみぞれに打たれても梅の花が春の訪れを教えてくれます。草木が芽を出し始める季節です。 -
【大雪の候】雪吊りと山茶花(町田・薬師池公園)
朝の冷え込みで霜が降り、薄氷が張るようになりました。冬支度の季節の到来です。薬師池公園でもみごとな雪吊が設けられ、すっかり冬の庭園の趣になりました。 -
【小雪の候】小野路宿(町田市)
多摩丘陵の原風景を残す町田市北部の小野路地域には、江戸時代に宿場としてにぎわった小野路宿があり、そこにあった一軒の旅籠(はたご)、旧「角屋(かどや)」を改修し、観光交流の拠点として再整備した施設「小野路宿(おのじじゅく)里山交流館」があります。時代が変わっても、人や車が行き交う「街道」の風情が残ります。 -
【立冬の候】霧の朝
冬の本番はまだ先ですが、晩秋に冬の気配を感じるようになった頃。朝夕の寒暖差が大きくなり、山霧や川霧が発生します。この季節、時に暖かい日「小春日和」があり、中国語では「小陽春」と言うそうです。 -
【霜降の候】富士山(西湖周辺の秋)
秋が深まり、朝は霜が降りるほど冷えてくる秋の最後の節季です。雪化粧した富士山と西湖周辺の風景です。「西湖いやしの里 根場(ねんば)」には多くの古民家があり、ほっとする景観が広がります。 -
【寒露の候】夕暮れとススキ・府中郷土の森ほか
寒露は秋の5番目の節気です。「地面の露に寒さを感じる時期」を意味しますが、古代中国で作られた暦なので、現在の日本の気候とはややずれがあります。それでもやはり「秋」、日中は暑さが残っていますが、朝夕は少しひんやりとしてきました。 -
【秋分の候】猫の散歩と彼岸花
昼と夜の時間がちょうど同じ「秋の中間の日」。田んぼから水を抜いて稲刈りをする季節になりました。猫ものんびりと散歩です。雨も上がって一面の黄金色。日本の秋の色ですね。 -
【白露の候】萩・桔梗・柘榴
白露は大気が冷えて来て、明け方に露ができはじめる頃、二十四節気「処暑」の次、秋の3番目の節気です。秋の七草に入っている「桔梗」と「萩」や、「秋明菊」「小紫」「柘榴」が秋の訪れを感じさせてくれます。 秋の七草(萩・すすき・葛・撫子・オミナエシ・フジバカマ・桔梗) -
【処暑の候】驟雨と満月
「暑い時期の終わり」を意味する処暑。残暑はまだまだ厳しいですが、いよいよ稲が実り、穂を垂らす頃。野分のような驟雨が止み、ひと月に二度目の満月、ブルームーンが昇りました。 -
【立秋の候】
立秋を過ぎれば「残暑見舞い」。秋の始まりと言われても、まだ実感が湧きませんが、耳を澄ますとひぐらしが「カナカナカナ…」と鳴き始めています。 -
【大暑の候】満月・山百合とひまわり
「大暑」とは二十四節季の1つ。夏の最後の節気であり「暑」は「炎熱」の意味で、「大暑」は「炎熱の時期」という意味だそうです。土から発散される熱気は蒸し暑く、にわか雨が時々猛烈に降り出す季節ですね。暦の上では次は「立秋」、早く秋を感じたいものです。 -
【小暑の候】蓮とカワセミ(町田市・薬師池公園)
小暑(しょうしょ)の候は、例年7月7日から22日までの時期を言い、この時期は、梅雨が明け始めようとする真夏直前で、「時折熱風が吹き、蓮の花が咲き始め、鷹のヒナが飛び方を覚える」季節です。鷹は撮れませんでしたが、カワセミが蕾に止まってくれました。 -
【夏至の候】天文台とホタル(三鷹・稲城)
1年で最も日が長く、夜が短い頃ですが、実際には梅雨のうっとしい雨が続きます。今年は梅雨の合間に青空が広がり太陽が姿を見せてくれました。遅い夕暮れの中をホタルが飛び交い、暑さを忘れさせてくれます。2021年6月21日撮影 三鷹市・稲城市 -
【芒種の候】田植え(川崎市・麻生区)
芒種(ぼうしゅ)は二十四節気のひとつ。米や麦など穂の出る穀物の種をまく時期という意味で、とくに米を指しているそうです。東京の都心に近い里にも田植えの季節がやってきました。芒種の次は1年で最も昼が長い「夏至」になります。 -
【小満の候】高幡不動尊の紫陽花(東京都日野市)
「小満の候(しょうまんのこう)」は、二十四節気のひとつで、草木だけでなく昆虫もしっかり生長している季節になった5月21日から6月4日頃までの時候を指すそうです。 雨が残る境内では、生長する紫陽花の上にも小さな命がしっかりと息づいていました。 撮影地:高幡不動尊(東京都日野市)2021年5月22日
二十四節気とは、1年を24分割し、最も昼の長い日を夏至、最も昼の短い日を冬至、昼と夜の長さが同じ日を春分・秋分とし、それぞれを春夏秋冬の中心に据えることで季節を決めた暦です。
節気 | 意味 | 日付 (2022年) |
---|---|---|
立春 | 春の始まり Beginning of Spring | 2月4日 |
雨水 | 雨が大地を潤す Rain Water | 2月19日 |
啓蟄 | 虫が出てくる Awakening of Insects | 3月5日 |
春分 | 春の中間 Spring Equinox | 3月21日 |
清明 | 明るく清らか Pure Brightness | 4月5日 |
穀雨 | 雨が穀物を育てる Grain Rain | 4月20日 |
立夏 | 夏の始まり Beginning of Summer | 5月5日 |
小満 | 作物が実り始める Grain Buds | 5月21日 |
芒種 | 稲などの種をまく Grain in Ear | 6月6日 |
夏至 | 夏の頂点 Summer Solstice | 6月21日 |
小暑 | 炎熱に向かう Minor Heat | 7月7日 |
大暑 | 炎熱の時期 Major Heat | 7月23日 |
立秋 | 秋の始まり Beginning of Autumn | 8月7日 |
処暑 | 暑さが止む End of Heat | 8月23日 |
白露 | 露が見え始める White Dew | 9月8日 |
秋分 | 秋の中間 Autumn Equinox | 9月23日 |
寒露 | 露に寒さを感じる Cold Dew | 10月8日 |
霜降 | 霜が降る Frost’s Descent | 10月23日 |
立冬 | 冬の始まり Beginning of Winter | 11月7日 |
小雪 | 雪が見え始める Minor Snow | 11月22日 |
大雪 | 雪が盛んに降る Major Snow | 12月7日 |
冬至 | 冬の頂点 Winter Solstice | 12月22日 |
小寒 | 最も寒い頃の始まり Minor Cold | 1月5日 |
大寒 | 最も寒い時期 Major Cold | 1月20日 |